カジノ・インフォメーション・ビュロー

日本のカジノ開設に向けた動向から、カジノ市場規模・カジノへの行き方まで

HOME > japan > カジノ建設スケジュール

-

日本のカジノ動向


カジノ開業にむけたスケジュール

カジノ開業は2022年~2023年!?

スケジュール見通し

2014年秋の臨時国会での成立が見込まれる通称「IR法案」(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)。今般法案が成立したとして、いつ頃カジノが開業するのでしょう。CIB Japanでは、2020年の東京オリンピックには到底間に合わず、(早くて)2022年中ごろ~2023年あたりでの開業が最短ではないかと見込んでいます。以下、順を追ってみていきましょう。

※なお、この見通しはあくまで建設等のスケジュールから逆算したものであるため、各種条件によって多分に前後する可能性がありますのであしからずご了承ください。

ページの先頭へ

2014年~2018年

2018年までのスケジュール(CIBJapan想定)
casinoschedule001.jpg

IR法案成立:2014年11月

衆参両院で与党が過半数を確保しており、またIR議連(国際観光産業振興議員連盟)が超党派議員で構成されていることから、スキャンダルや突発事件等よほどの事情がない限り本臨時国会での成立可能性が高いと思われます。
法案成立後、以下のプロセスを経ていくことになるでしょう。

IR関連法整備:約1年

「IR法案」(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案:以下、「法案」)はあくまで、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する基本理念及び基本方針その他の基本となる事項を定め」(法案第1条)たものであるため、整備を実行に移していくための関連法を整備し、既存の法律との整合を図っていく必要があります。我が国の法律は、そもそも賭博を禁止していますので(刑法185条)、この作業は厄介なものになるでしょう。
ともあれ、法律案では以下のように記載されています。

政府は、第六から第八までに基づき、特定複合観光施設区域の整備の推進を行うものとし、このために必要な措置を講ずるものとすること。この場合において、必要となる法制上の措置については、この法律の施行後一年以内を目途として講じなければならないこと。

(法案第5条)

ということで、法案成立後1年をめどに、関連法が整備されていくことになります。また、法案第9条に記載のある通り、「特定複合観光施設区域整備推進本部」が内閣に設置されます。国土交通大臣が主務・所管することになろうかと思いますが、同本部が中心となり、整備が進んでいくでしょう。あわせて、内閣府の外局として、「カジノ管理委員会」が設置されます。管理委員会は、カジノを規制・監督する組織ですね。

カジノ管理委員会は、内閣府に外局として置かれるものとし、カジノ施設の設置及び運営に関する秩序の維持及び安全の確保を図るため、カジノ施設関係者に対する規制を行うものとすること。

(法案第7条)

これらの組織が、今後カジノ議論の政府側の中心的な役割をはたしていきます。いずれにせよ、関連法等の整備が完了するのは、2015年末~2016年初頭にかけてとなりそうです。

カジノ立地選定:半年~1年

現在、国内だけで有力どころに限っても8か所、一度でも表明した場所を含めれば20か所以上がカジノ誘致を表明しています。多くある候補地から、カジノ候補地を選定しなければなりません。カジノ設置は当初3か所、その後段階的に10か所程度といわれていますので、まずは3か所に絞る作業が実施されます。
カジノ候補地の選定方法等に関しては別項にて改めて記載します。選定作業は一般的に、選定基準の作成、公募、申請、評価委員会の設置と評価、決定とのプロセスを踏みます。過去に前例のない選定・評価になりますので、全プロセスに短くても半年、長ければ1年間の期間が必要となるはずです。したがって、カジノ候補地が決定するのは2017年初旬前後になろうかと思われます。

基本計画策定:1年程度

候補地に選定された都市は、カジノを含む特定複合観光施設区域整備の基本計画を策定することになります。これは、どのような施設を整備するのか、ターゲットはどうするのか、ビジネスプラン・収支計画はどうするのか、など、運営にあたっての基本的な事項を策定していく作業になります。

当初作業は自治体側で実施していくことができるでしょうが、カジノ等の計画を策定していくとなると、カジノオペレータ等の協力が必要不可欠です。ですので、この時点でオペレーターの選定などの作業が実施される可能性があります。あるいは、外部協力者としてコンサルティング的な立場でオペレーター等が参画するかもしれません。その場合は、その後の入札制限がついてきそうなので多少厄介なことになりそうですが。

いずれにせよ、2017年は基本計画を策定する作業に忙殺されるでしょう。

合意形成、環境アセスメント、都市計画手続き:1年以上~

基本計画の策定と並行して、市民・住民との合意形成手続き、環境アセスメント手続き、都市計画手続きなどを実施していかなければなりません。

候補地が市街地や居住地に隣接している場合、合意形成の手続きは時間のかかるものとなるでしょう。反対派の運動が激化していくことも予想されます。この点、周辺に居住地がほとんど存在しない大阪(夢洲候補地)は有利な立場にあるかもしれません。

あわせて、環境アセスメント(環境影響評価)を実施しなければなりません。本プロセスは環境影響評価法によって規定されており、大規模開発にともなう周辺環境への影響を評価し、開発への配慮が求められています。この手続きはまず開発計画の概要が固まった時点で評価準備書を提出し、その後、計画の熟度が増していく段階で精緻化していくことになるでしょう。

さらに、候補地区が都市計画区域に指定されている場合は、都市計画法第29条に基づいた開発許可を得る必要があります。開発許可を得るには、開発協議に通常1年、開発許可申請~認可手続きに半年、都市計画法第37条に基づく建築制限承認に半年程度の時間を必要とします。

これ以外にも、建築基準法第48条に基づく用途許可、建築基準法第68条の3に基づく容積認定、景観条例や日影規制への配慮、大規模小売店舗立地法申請協議など、実施すべき手続きは数多くあります。

基本設計:約半年

これらの手続き、協議と並行して、カジノを含む特定複合観光施設の基本設計を実施します。基本設計とは、どのような施設をどこに配置するのか、その概要を設計することです。この作業には、半年~1年程度の時間を要します。おそらくは、大手設計会社とエンジニアリング企業などがカジノ・オペレーターなどを抱き込みながらJV(共同企業体)で実施することになるでしょう。

2019年~2023年

2023年までのスケジュール(CIBJapan想定)
casinoschedule002.jpg

実施設計・大臣認定・建築確認:約1年半~2年

その後、より詳細に施設の配置・内容等を設計していく実施設計のプロセスに移行します。こちらは、約1年程度の時間が必要です。その後、構造評価や大臣認定などの諸手続きに半年~1年程度みておいたほうがよいでしょう。
その後、着工までに建築確認のプロセスが残っています。建築確認とは、建築基準法に基づいて実施されるもので、計画が各種法令に適合しているかどうかを審査するもので、行政によって実施されます。建築確認にも約半年程度必要です。

建築工事:約2年半~3年

上記の各種手続きを踏んだのち、ようやく建築工事に入ることになります。工事期間は施設の規模にもよりますが、ある程度の大型開発となると、30か月~36か月程度は最低でも必要になるでしょう。

開業:2022年~2023年

ということで、無事にカジノを含む特定複合観光施設が開業するのは、早くても2022年、もしくは2023年あたりになりそうです。

もちろん、設計・施工方法を工夫する(例えば、設計施工一括発注にする等)、行政手続を簡略化するなどの方法でトータルでの工期が短縮する可能性はありますが、それでも2020年の東京オリンピックに間に合うことはないと考えておいたほうがよいでしょう。ただでさえ、五輪関連施設の建設のために人手・資材が東京に吸収されつつあります。無理な工期で工事を実施しようとすると、施設の陳腐化や開業後の採算性の悪化を招いてしまうことになりかねません。また、本観光施設はそもそも「ポスト・五輪」を見据えての政策のはずですので、無理に五輪に間に合わせる必要がないだろうとCIB Japanでは考えています。

※本記事は、法案成立状況等により変更する可能性があります。


ページの先頭へ

-

-

Social






TOP Topic

日本のカジノ候補地

dp_photo_01.jpg「統合型リゾート推進法案(カジノ法案)」が2014年秋の臨時国会で成立する可能性があります。法案成立後、カジノの候補地の選定作業に移っていくわけですが、カジノはどこにできるのでしょうか?現在、日本経済新聞の報道によると....

LinkIcon詳しくはこちら

カジノ開設までのスケジュール

dp_photo_04.jpg今後の法制化等が順調に推移した場合のカジノ開設までのスケジュールを逆算すると、「2022年~23年にかけての開業」というラインが妥当なところと考えます。その理由を.....

LinkIcon詳しくはこちら

カジノ市場規模

カジノは現在、世界の100以上の国・地域で合法化されています。世界最大のカジノ集積地「マカオ」を擁するアジア太平洋地域.....

LinkIcon詳しくはこちら

ページの先頭へ